私も審神者になりたい。審神者になって、毎日刀剣男士たちに遊んでもらいたい。ラストでそんな思いがさらに強まりました。
U-NEXTで「刀剣乱舞-継承-」を見た感想です。
2019年1月公開のこの映画、ようやく見ることができました。
ひとこと、「おもしろかった!」
とうらぶファンならずとも楽しめる作品だと思います。
あらすじ
天正十年六月二日、本能寺の変が起きる。しかし時間遡行軍が織田信長を逃がし、歴史を変えようとしていた。刀剣男士たちが食い止めたと思ったのもの束の間、織田信長が生きているという一報が入った。
本来の歴史に戻すため、織田信長を暗殺するために出陣する刀剣男士たち。しかし、怪しい動きをする三日月宗近。彼の本当の目的は。
キャスト
- 鈴木拡樹:三日月宗近
- 荒牧慶彦:山姥切国広
- 北村諒:薬研藤四郎
- 和田雅成:へし切長谷部
- 岩永洋昭 :日本号
- 定本楓馬:骨喰藤四郎
- 椎名鯛造 :不動行光
- 廣瀬智紀:鶯丸
- 山本耕史:織田信長
- 八嶋智人:羽柴秀吉
「刀剣乱舞-継承-」の感想(ネタバレ含む)
※ネタバレを含みますので、まだ本編を見ていない方で内容を知りたくない人はこのままお戻りください。
刀剣男士たちの戦う姿だけでなく、歴史ミステリーとしても楽しめる作品でした。
織田信長の遺体が本能寺で見つかっていないことが歴史上の謎の一つとなっていますが、それと絡めてあるのもおもしろいなと思いました。
美しい刀剣男士たち
今回のメンバーに私の推しは出ていませんでしたが、みんな大好きなので、再現度も高くてとても満足でした。
ひとつだけ贅沢をいうなら、鶯丸の髪色はもう少し鶯色に近いとよりよかったかなと思います。(少しグリーンが強いです)
ゲームを知らない人は刀剣男士たちの容姿について「好みが分かれる」という評があるようですが、刀剣男士たちはこれでないといけません。美しくないといけないのです。
何よりも、殺陣が素晴らしかったです。
太刀は長いので扱うのが大変だと思いますが、すごくかっこよかった。
三日月のおじいちゃんぶりも、キャラ通りです。すばらしい。
三日月は、ゲームで鳥海浩輔さんがCVを担当されています。鳥海さんのイメージが強いので、容姿だけでなく声や話し方も近くないと違和感を覚えてしまいます。(他のキャラもそうかもしれないが)
ここで三日月を演じている鈴木拡樹さん、素晴らしいです。全く違和感ありません。
信長が生きていた理由
信長が明智光秀に討たれた本能寺の変、知らない人はいないくらい有名な事件ですよね。これと刀剣男士をどう関わりを持たせてくるのかと思っていたら、信長が生きていた理由、実はこれが本当の史実なのでは?と思うほど無理のない筋書きになっていました。
三日月が信長を本能寺から逃がした理由は、「正しい歴史」に戻すためだった。本能寺で死ななかった理由がこれなのか!と最後まで飽きさせなかった。素晴らしい脚本だと思います。
三日月は信長を助け、安土城へ連れて行きます。信長は秀吉に手紙を送り、安土城で秀吉の到着を待つことにしました。
秀吉といえば有名なのは中国大返しです。高松から姫路までわずか4日で戻り、山崎の戦いで光秀を討ちますが、その後、安土城は原因不明の出火で消失します。
これと今回の事件を結びつけてくるとは。
信長が自害したのは本能寺ではなく、安土城だった。しかもその原因を作ったのは秀吉。
安土城で秀吉を待っていた信長。天守閣から見ていると、秀吉が到着。早かったなと満足していたら、秀吉は城に火を放ったのでした。
ここで、秀吉が青空を見ていたシーンが生きてくる。
本能寺の変の一報を受けたとき、秀吉は涙を流しながら地べたを転がって悲しんだのですが、そのときに秀吉の眼前に広がっていたのは清々しい青空。
寝転がって青空を見ていたとき、秀吉には天下統一が見えてしまった。だから、これ以上信長に生きていてもらうわけにはいかなかったのです。
信長を演じた山本耕史さんと秀吉を演じた八嶋智人も素晴らしかったと思います。このお二人の演技があることで、この映画の完成度がさらに高まったと思います。
本丸の危機
本丸では審神者の代替わりが始まっていました。審神者の力が衰え始めると、新たな審神者を呼ばなくてはならないのですが、その入れ替わりの時に本丸の力が弱まることから、代替わりは絶対にバレてはいけなかったのです。
しかしそれが時間遡行軍に知られてしまい、攻撃を受ける本丸。
三日月がこそこそしていたのは、代替わりを知られたくなかったから。
このところ、やたらと時間遡行軍が活動していたのは、刀剣男士たちを出陣させて本丸の敬語を手薄にするためでした。
戻ってきた三日月たちと一緒に時間遡行軍を無事に倒して一件落着、となるのですが、ここで出てきたのが倶利伽羅江(くりからごう)という刀!
ゲームではまだ出てきてませんので、そのうちいらっしゃるのだろうか。
本丸のシーンがとてもよい。私もここに住みたいのです、審神者として。
新たな審神者
代替わりも無事に終わり、幼女の審神者に。
最後のシーンがとても良い。縁側で審神者の周りに刀剣男士たちが集まって、一緒に遊んでいる。
ああ、私も審神者になりたい。審神者になったら、こんなふうに毎日刀剣男士たちに構ってもらえるのだろうか。
三日月におんぶしてもらえる審神者のなんと幸せなことか。
ラストが本当に最高で、また見たい!と思える作品でした。
私も鶯丸に遊んでほしい。
まとめ
「刀剣乱舞-継承-」は、とうらぶファンはもとより、このゲームをやったことがない人でも楽しめる作品だと思います。
刀剣男士の美しさと、歴史ミステリーの面白さを楽しんでください。
ゲームをやっている人なら、なおさら楽しめると思います。本丸で過ごしてみたい…審神者なら誰しも一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
殺陣も物凄くカッコ良かったし、信長と秀吉の存在によって、歴史ミステリーとしての重厚感が増している作品でした。
何度も見たくなる映画です。