短気は損気です。気が短くて得をすることはあまりありません。
でも大丈夫。短気は性格の一つですから、今からでも変えることができます。
気を長くして、もっと穏やかに生きていけるようにした方がいいですもんね。
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イラッとくることが悪いわけじゃない
短気というと、すぐに
- イラッとくる
- カチンとくる
- 腹が立つ
ということ?
いや、それもあるけれど、別に自分がイラッとしても、他人には害がない。
それだけならば、どうってことはないのです。
怒りを表に出すこと。自分の感情を相手にぶつけてしまうことです。
例えば、レストランで店員のサービスの仕方、振る舞いにカチンときた。
それだけなら別にかまわないのです。だって、誰でも嫌なことにカチンとくることはあるのですから。
ただ、それをすぐに顔や態度に出してしまうことがいけない。それを短気といいます。
表に出してしまうと、
- あの人は短気だな
- このくらいのことで怒らなくても
と思われてしまう。
一緒にいる人をも不快にさせてしまう可能性がある、ということです。
ですから、短気は損気。
イラッとしてもいいから、それをどうやったら表に出さずに自分の中でうまく処理が出来るのか、ということを考えればいいんですね。
短気を治すためにできること
短気を治すには、何に対して自分が腹を立てているのか、イライラしているのかということを知ることが大事です。
何にイライラしているのか、考えてみる
イライラを感じたら、「今自分は何に対してイライラしているんだろう」と考えてみてください。
そうやって考えているだけでも、クールダウンできるからです。
一度立ち止まって、イライラした理由を考えてみる。
例えば、子供が電車の中で騒いでうるさかった。イライラしますよね。
でも、何をうるさいと感じるかはその人次第で、私はうるさいと感じるけど、他の人は感じないかもしれない。
あくまでも、私の基準でイラッとしているわけです。
そう考えると、子供がうるさいと感じるならば、他の車両に移るとか、イライラしない方法をとることもできる。
イライラを表面化させて、感情を表に出すよりもきっと建設的で、スマートな方法だなと思う。
だから、イラッときたときは、何に対してイラッときたのかをまず考え、それに対して自分がどう行動できるか、と考えてみることをおすすめします。
▼▼こちらも参考に。
いろんな人がいる、と思うことにする
前記の、電車の中で子供が騒いでいる例でもう少し考えてみます。
どうして親は注意しないんだろうと思いますけど、これ、親の立場になってみないとわからないこともある。
注意するほど過剰に反応してしまう子供もいるし、何か注意できないほどに親が心配事に心を奪われていることもあるし、そもそも注意をする気がないのかもしれないし。
騒いでいる理由もわからない。
以前、発達障害のお子さんを持つママのブログに、電車に乗ったときなどに騒いでしまうことがある、だけどそこで注意すると余計に騒いでしまう、だから気持ちが落ち着くまで見守るしかないけれど、端から見たらただの注意しない親に見えてしまう、ということが書いてあったのを読みました。
同じような境遇のママさんがたちが、たくさん同意していました。
もしかしたら、私が見た騒いでいる子供は、ただのしつけがなっていない子供かもしれないけれど、そうでない人もいるってことを知ったのです。
ママにはどうしようもないことがあるんだって。
だから、何でも自分の基準、自分が知っていることだけで判断しないってのは大事だなと思いました。
「7つの習慣」のコーヴィ博士も同じような経験をしています。
電車の中で騒いでいる子供に我慢ができず、父親に注意をしたそうです。そうしたら、今妻をなくしたばかり、子供たちは母親をなくしたばかりで途方にくれているのだという答えが返ってきたそうです。
こんなことを言われたら、注意するどころか同情しますよね。
電車で騒いでいる子供たちにいつも納得のいく理由があるわけではないけれど、他人のことなんてわからないってことです。
いろんな人がいるのですから、何事にもいろんな理由がきっとあるんです。
▼▼7つの習慣
それは自分でどうにか出来ることか?と考えてみる
イライラするのはいいけれど、自分ではどうしようもないことに腹を立てても現状は変わりません。
それなのに腹を立てていること自体が、ばかばかしいと思いませんか?
自分自身に腹が立つなら、どうにか状況を変えていくことはできると思います。
でも、それが他人のこととなると、どうしようもないわけです。
そんなことに腹を立てている時間が無駄ではないかと思ってみてください。
目を閉じて静かに深呼吸をする
気持ちを落ち着けるには深呼吸が一番です。
すぐにカッとなるのはクセのようなもの。
だから、その習慣を変えていけば、だんだんイラッとすることも少なくなってきます。
そのためにやって欲しいのが深呼吸。
イラッときたらすぐに深呼吸。
もしできるなら目を閉じて座り、ゆっくり呼吸をしてみてください。
オハイオ大学のブラッド・ブッシュマン氏の実験がおもしろい。人をわざと挑発して怒らせ、その後3つの行動をとってもらうことで怒りをどうコントロールできるかということがわかっています。
A:感情をあらわに、怒らせた人お琴を思い浮かべながらサンドバッグを殴る
B:身体を鍛えるイメージを浮かべながらサンドバッグを殴る
C:2分間静かに座る
これは、身体の状態が感情を作る場合もあるという実験なのですが、Aが最も攻撃的になり、Cはすぐに気持ちが落ち着いたそうです。
だから、イラッとした時にそれを身体で表現するのではなくて、目を閉じて静かにするのが一番、ということなんです。
そうか、自分の感情はコントロールできるんだ!と思えば、少しくらいイラッとしても、安心じゃありませんか?
▼▼こちらの本に書いてあります。
大丈夫。短気は治る
私も短気でしたよ、若い頃は。でも、子供を産んでからはかなり気が長くなりました。
それは、育児が自分の思い通りにならない子とだらけだったから。
自分の思い通りにはならない、自分の意思や気持ちだけではどうにもならないことがある、ということを知るだけでも、気は長くなるかもしれないですね。
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