七夕の日に何を食べるかなんて考えたこともなかったのですが、一応「七夕(しちせき)の節供(節句)」としての行事食があるのです。
今年の七夕は、そうめん食べてみませんか。
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七夕の日はそうめん、索餅(さくべい)
七夕にそうめんね〜〜〜。
七夕の行事食としてはそうめんを食べる風習があるのだそうです。
私の実家は、そういった行事に疎い家庭でしたので、知りませんでした。
そうめんの前に、索餅
索餅というのは、小麦粉を原料としたかりんとうのような食べ物。
元々は中国で食べられていたものです。
中国で帝の子(つまり、王子様ですね)が七月七日に亡くなってから色々な祟りが起こり始めた。
そこで、王子が好きだった小麦粉をひねって揚げたお菓子(索餅)をお供えするようになったのだそうです。
和名では「むぎなわ」と呼ばれていたそうです。
ですから、七夕の食べ物というと、本来はこの「索餅」になるんですね。
索餅は中華街に行くと売ってますよね、ねじって揚げたお菓子。美味しいです。
↓こんなやつです。
価格:540円 |
索餅がそうめんに変化
この索餅、日本に入ってきてから変化します。
今のかりんとうは割と太いものですが、昔は細かったんでしょうか。
そうめんも小麦粉を練って細く伸ばし、油を塗って乾かしますが、それが索餅と混同されたという説があります。
つまり、そうめんは神様にお供えしてお祈りするための行事食ってことですよね。
暑いから喉越しの良いものを食べよう!ってことじゃなかったんですね。
そうめんを天の川に見立てて、という説もありますが、これはやや最近の説のようですから、家族が1年間健康で暮らせますように、という願いを込めて食べるもの、と思った方が楽しいかも。
そう思って食べると、ちょっと今年の七夕は気分が違うかもしれません。
七夕は五節句のひとつです
五節句とは、
- 一月七日:人日(じんじつ)
- 三月三日:上巳(じょうし)
- 五月五日:端午(たんご)
- 七月七日:七夕(しちせき)
- 九月九日:重陽(ちょうよう)
七夕はこのうちのひとつなんですね。
これは、陰陽道で奇数は陽の数字とされていることから、奇数が重なる日は縁起が良いと考えられていたから。
しかし奇数は重なると偶数になってしまいます。偶数は隠の数字ですからその邪気を払うために行っていた節句が五節句だとされています。
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