寂しい女は太るなんて失礼な言葉がありますが、ストレスが食欲に与える影響は確かなようです。
ストレスで食べられなくなってしまう人もいれば、逆に食欲を増してしまったり、脂肪を溜め込みやすくなったりして太る人もいます。
確かに・・・イライラすると食べたくなりませんか。
特に甘いもの。食べると気持ちが落ち着く(←これが危険)。
ストレスを感じている人ほど太りやすくなるのは、意思が弱いからではなくて、ホルモンのせいだとしたら?
無理に食欲をコントロールしよう、食べないようにしようと思う前に、ストレスを上手に解消したほうがいいかもしれません。
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ストレスホルモンで脂肪が溜め込まれる
毎日ストレスを感じながら生きていると、体はストレスから身を守ろうとしてストレスホルモンを分泌します。
ストレスに対抗するための生きる知恵ですが、これが脂肪を溜め込む原因に。
慢性のストレスですね。身も心も次のストレス(上司の怒り)に備えて、警戒体制を取り続けます。脳からホルモン系へ命令が出されてストレスホルモンが放出され、戦いに備えて脂肪が貯め込まれます。戦国時代の武士であればこれをエネルギーとして敵と戦うことになるのですが、現代のように身体を動かすことのない戦いにおいては、この有り余るエネルギーは腹回りにつくことになるのです。
「ストレスと食生活」e-ヘルスネットより
そうなんです、ストレスとは生きるための戦い。
心身ともに戦いに備えようとしている状態だから、無駄なエネルギーを消費したくないわけですね。
だから、ストレスが多い人ほど痩せにくい体になってしまうということです。
ストレスを感じるとレプチンが減ってしまうから
ストレスを感じると出るホルモンをコルチゾールといいます。
このコルチゾールが増加すると、食欲を抑えるレプチンというホルモンの濃度が低下する=食欲が増してしまうということが報告されています。
コルチゾールはストレス時に増加し、高い血中コルチゾール濃度は、体脂肪量や体重調節に関与している血中レプチン濃度を低下させる可能性があることが報告されている。
「女子競技選手の血中コルチゾール濃度が血中レプチン濃度に及ぼす影響」
食欲をコントロールしているのは、レプチンとグレリン。
レプチンは食欲を抑え、グレリンは食欲を増進します。
食事をすればレプチンが出て「お腹がいっぱいになった」と感じるし、体がエネルギー不足になってくればグレリンが出て「お腹が空いたな」と感じるわけ。
このバランスが乱れてしまうと、食べなくてもいい時に食べたくなってしまうのです。
ストレスを感じることが多いとコルチゾールの分泌が増える
↓
レプチンの働きが悪くなる
↓
グレリンが増える
↓
食べたくなる
だから、暴飲暴食をしてしまうのです。
睡眠不足の人もレプチンとグレリンのバランスが悪くなるので、注意してくださいね。
必要なタイミングでグレリンの分泌が増し、ある程度栄養を摂取したらレプチンの分泌が増す、このバランスが保たれていることが大切です。ところが、睡眠不足の人はこれが逆になっています。
「食事を控えても、運動しても痩せない人へ・・・適正な休養、取れてますか」豊橋ハートセンター
ストレスを解消するために食べてしまう
ストレスを解消するためにどか食いしてしまう人もいます。食べる楽しみによってストレスをやり過ごそうとするのです。
特に注意したいのは甘いもの。
甘いものを食べると幸福感を感じるので、スイーツバイキングなどに行ってストレスを解消する場合です。
食べること自体が楽しいと思ってしまったら、もうホルモン云々の話ではないですね。
時間に関係なく食べ物を口にしているようなら、ある意味「依存症」になってしまっている。
そのまま過食症にならないように気をつけないといけません。
ストレスで太るのを防ぐには食べる以外のストレス解消法が大事
ストレスは誰でも感じます。私も感じます。毎日、いろいろなことで。
ストレスを感じないで生きていくことはきっとできないので、どうにかして「食べる」こと以外で解消していかないと、40代で気の向くままに食べていたら大変なことになります。
だから、いかにして自分を楽しませることができるか。
私の場合はですね、家事自体がストレスなので、どうにかして楽にしよう、手を抜こうと思っています。
もしくは、好きな絵を描いてみたり、本を読んであれこれ妄想したりですね、あんまり出かける時間はないので一人でできるストレス解消法を追求しています。
皆さんも自分にあったストレス解消法で、太らない体づくりをしていきませんか。
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