スーパーでトマトや茄子、ズッキーニなどを見ると無性に作りたくなるラタトゥイユ。
野菜を買いそろえて鍋で煮込んでいた時に、ふと「カポナータってのは何だっけ?」と思ったのでした。
たしか、同じようにトマトを使って煮込むんじゃなかったっけ・・・と思って調べてみました。
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ラタトゥイユはフランス料理、カポナータはイタリア料理
なんと、そもそも出身が違いました。
ラタトゥイユはフランス料理で、カポナータはイタリア料理。全く違うところで生まれたんですね。
でも、トマトベースなのは同じでしょ?作り方は?
一応違いがあるので、作るときの参考にしてくださいね。
ラタトゥイユはかき混ぜながら炒め煮にしていく料理
南フランス発祥のラタトゥイユ。使う材料は、
- 玉ねぎ
- ズッキーニ
- ピーマン
- トマト
などで、一般的にはスライスして炒め煮にするんだそうです。
野菜を炒める時ににんにくを使うとよりおいしくなります。
私はラタトゥイユといえばぐちゃぐちゃに煮込んだ料理だと思っていたので、ちょっと違ったみたい。
だってお店で食べるのだって、野菜の原型なんてあんまりないようなものばっかりだったし、スライスした野菜をキレイに盛りつけているラタトゥイユなんて食べたことがなかったです。
ただ、盛りつけ方はスライスだけでなくて、角切りにしてもいいらしいです。
私は角切りにして、オリーブオイルで炒めてトマトと煮込んでいたので、今度はスライスして作ってみようと思います。
まず玉ねぎを炒め、しんなりしたところでパプリカを入れて、それからズッキーニ、茄子と加えて野菜を加えるたびに少し塩をする。
そうすると、野菜から水分が出て焦げ付かずに煮込んでいくことができます。
味付けはシンプルに塩こしょうだけで十分です。隠し味にちょっとだけカレーパウダーを入れても美味しいですよ。
できたての温かいラタトゥイユも美味しいですが、一晩おいて味を馴染ませたのも美味しいですね〜。
フランスパンにつけて食べると最高です。
カポナータは砂糖やワインビネガーも入れる
シチリア島発祥のカポナータ。先日も、テレビでやってました。地中海式ダイエットのメニューの一つとして、カポナータが。
こちらもラタトゥイユと同じく野菜料理なのですが、作る工程がちょっとだけ違います。
材料は、
- セロリ
- パプリカ
- 茄子
- トマト
- オリーブ
などです。オリーブがイタリアっぽいですね。
ちょっと違うのは、セロリとオリーブを炒めてから、素揚げした茄子、パプリカを加えること。
「素揚げ」という工程があるんです。その後でさらにトマトを加えて煮込んでいきます。
さらに味付けですが、塩こしょうだけでなくて砂糖、ワインビネガーも加えます。
ラタトゥイユのように温かいうちに食べるのではなく、冷めてから食べるのが一般的なのだとか。
どっちが好み?味の違いを楽しむのもいい
作り方が違うというのはお分かりいただけたと思います。
トマトベースなのは同じですが、工程が違うし、材料も少し違うので、味も当然違いが出てきますね。
あっさりなのはラタトゥイユ
ラタトゥイユは最初に野菜を炒める時にオリーブオイルを使うだけで、後は野菜の水分で炒め煮にしていきます。
だから、ラタトゥイユは結構あっさりめ。たくさん食べられます。
それに対してカポナータはパプリカや茄子を素揚げにしているので、その分カロリーも高くなりますね。
結局煮込むので、それほど油っぽくはないですが、ラタトゥイユよりはコクのある仕上がりになると思います。
カポナータはしっかり目の味付け
味付け方法も違いましたよね。ラタトゥイユは塩こしょうだけでシンプルですが、カポナータは砂糖、ワインビネガーを使います。
日本の甘酢煮ほど濃くはないですが、やや甘酸っぱい風味がしますよね。
ラタトゥイユは野菜の旨味がダイレクトに感じられるので、パンにも合うし、パスタとあえても美味しい。
カポナータはしっかり目の味付けなので、チーズなんかと一緒にワインのおつまみに良さそうです。
まとめ
ラタトゥイユはフランス料理で、野菜を炒め煮しながら、野菜の水分で煮込んで塩胡椒で味付け。わりとあっさり。
カポナータはイタリア料理で、一部の野菜を素揚げする。味付けにワイン美ねーがや砂糖も少し使うので、しっかりめの味。
どっちも美味しいですが、私はラタトゥイユの方が好きです。
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