身近な人や友人が入院したと来たら、すぐにでもお見舞いに行って元気づけたいと思うかもしれませんが、ちょっと気をつけて。
相手は病気やケガで入院しているのですから、もしかしたら「今は来て欲しくない」と思っているかもしれません。
少し落ち着いて、実際にお見舞いにいけるようになったとしても、マナーを守っていかないと不快な思いをさせてしまいます。
大人なのですから、相手に配慮し、元気になってもらえるようなお見舞いの仕方を知っておきたいものです。
また、手みやげなども注意が必要ですから、選び方も重要です。何でもいいわけではありません。
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お見舞いに行く前に確認しておきたいこと
まず、お見舞いはすぐに行ってはいけない場合もあります。体調が悪くて、人の相手なんてしていられないこともあるからです。
お見舞いにいってもいいか、いつならいいかを確認
お見舞いに行ってもいいかどうか、行けるならいつ頃ならいいか、それを相手に確認しましょう。
正直、ものすごく体調の悪い時にこられても困りますし、病んでいる状態で人の相手なんで出来ません。
病気ではないですが、出産直後もそう。
ママはものすごく疲れているので、もうボロボロなんですよ。そんな時にこられてもとても困る。
女性の場合、相手との間柄にもよりますよね。
入院中って、化粧をしてないじゃないですか。
化粧をしていない、やつれた状態を人に見られたくないってこともあると思います。だから、場合によっては友達でも来て欲しくないということもある、ということです。
だから、お見舞いに行ってもいいかどうかは必ず本人に確認すべきです。
もしかしたら、「お気持ちだけありがたくいただくわ」ということになるかもしれませんから。
入院の期間
入院の期間が数日と短い場合には、お見舞いに来られると返って相手が恐縮してしまうことがあるので、いかない方が無難です。
あとで「大変だったね。大丈夫?」と退院祝いでもしてあげればいいでしょう。
実際にお見舞いに行く時のマナー
お見舞いは相手を元気づけるため。早く治って欲しいという気持ちを伝えるためであって、相手を疲れさせてしまったら本末転倒です。
お見舞いに行ける場合は日時を伝える
お見舞いに行ってもいい、となったら、実際に行く日時を伝えましょう。
そうしないと、他の見舞客の人と重なってしまうこともありますし、検査や治療の時間と重なってしまうことも。
迷惑にならないように、相手に余裕のある時間を確認して、その時間に伺うようにします。
大人数で行かない
共通の友人がいる場合でも、あんまりたくさんで連れ立って行かないこと。本人はもちろん、同室の人にも迷惑がかかります。
もし複数で行く場合でも2〜3人くらいにしておいた方がいいでしょう。
長居せずにさっさと帰る
色々と話し込みたいこともあると思いますが、お見舞いはその気持ちを伝えに行くことが目的なので、長いは禁物。相手を疲れさせてしまいます。
目安は15分程度、せいぜい30分くらいで帰るようにしましょう。
サイトによっては1時間程度と書いてあるものもありましたが、正直1時間もいられると疲れてしまいます。私の場合は、気持ちは有り難いですが、少しでも睡眠時間が欲しかったです。
また、相手は「疲れたから帰ってください」とは言い出しづらいので、盛り上がっているところで自分から「それではこの辺で」と切り出して帰りましょう。
人と話すって思いのほか疲れるので、長居は厳禁です。
ただし、病気ではなくケガなどで、体調は特に悪くなくもっと話していたい!と相手が望む場合は、無理のない程度に延長してもいいかもしれません。
その場合は、ラウンジなどに移動してゆっくり話すといいですね。そうすれば、同室の人にも迷惑がかかりません。
小さい子供は連れて行かない
子供は基本的に連れて行かないのがマナー。相手の人が子供が平気でも、同室の人の中には子供が苦手な人もいるかもしれません。
また、子供は抵抗力が弱く、いろんなウイルスを持っていることがあるので、他の人に病気をうつしてしまう可能性もあるからです。
仕事の話はしない
職場の同僚などは、つい仕事の話をしてしまいがち。「早く戻って来て欲しい〜」なんていうと、一見相手を勇気づけているように感じますが、逆。
- あなたがいなくてみんな大変な思いをしているのよ。
- 仕事に穴が開いて大変よ。
そんな風に受け取ってしまうかも。入院中って、必要以上に物事を悪く捉えがちですから。
だから、仕事の話しは極力避けた方が無難です。
お見舞いに持って行く手みやげのマナー
さて、実際にお見舞いに行くとなったら、何を持って行こうか迷いますね。
お花が一番無難かとは思いますが、お花も持って行っていいものといけないものがあるので注意してください。
お見舞いにNGな花
香りの強い花や、縁起が悪いとされる花は持って行かないように気をつけて!どんなに見た目がキレイでも、「どんないやみなの!?」と気分を害されてしまいますよ。
- ユリ:香りが強いので×
- 菊:お葬式や墓参りの定番の花なので×
- 椿、サザンカ:花ごとぽろっと落ちる→首から落ちることを連想させるので×
- 鉢植え:根付く→寝づく、病気が治らないことを連想させるので×。花の種類に関わらずダメです
- シクラメン:「4」と「9」が名前につくので×
- 赤い花:血を想像させるので×
- 花束:花瓶の水を変えるのが面倒なので×
入院している時というのはとてもセンシティブになっています。
普段縁起なんて気にしないような人でもナーバスになっていることが多いので、細心の注意が必要です。
うっかり相手の気分を害してしまわないように、お花屋さんで「お見舞いの花なのですが」と確認すると確実ですね。
お見舞いに持って行きたい花
元気になって欲しいので、明るい色の花や柔らかい色の花、かつ、香りがあまりしない花がおすすめです。
これも、お花屋さんで「お見舞いの花です」と伝え、キレイな色のものを選んでアレンジメントを作ってもらうのが一番いいと思います。
でもサイズは小さなもので。他の方のお見舞いでもお花があるかもしれない。あんまり場所を取ってしまうのも迷惑ですから。
小さなプリザーブドフラワーでもいいですね。
これはお手入れの必要がないですし、香りもしません。
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お見舞金や商品券を贈るとき
相手によってはお花よりももっと実用的なものが喜ばれるかも。私も、出産祝いとしてお見舞いでもらって嬉しかったのは、商品券でした。
ただ、金額だけは気をつけてください。「4(死)」や「6(無)」「9(苦)」がつく額はNGです。
それから、相手が自分より目上の人に現金を送るのはいくら実用的でも失礼なのでダメですよ。
相場としては、だいたい親族で5000円〜1万円。友人などは3000〜5,000円くらいでいいでしょう。
また、のし袋は、水引に気をつけて。
出産などおめでたい入院なら「蝶結び」、病気やケガなら二度と起きて欲しくないので「結びきり」です。
これ間違えると大変なので、のし袋を買う時に注意してくださいね。うっかりミスは恥ずかしいを通り越して、常識知らずになってしまいます。
日持ちのする食べ物
相手が好きな食べ物を持って行くのもいいですね。特に食事制限などがない状態であれば、好みを聞いて持って行くのもおすすめ。
私も、高級なチョコレートをもらった時は嬉しかったですね〜。
出産直後ですから甘いものはあんまり食べちゃいけないけれど、チョコレートひとかけくらいなら問題ないですからね。
焼き菓子なども食事制限がなければOKでしょう。
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逆にダメな食べ物は、
- 日持ちのしないもの
- 食べる時に音の出るもの
- においの出るもの
です。
例えばおせんべい。美味しいけれど、これ、結構におうんですよね、周りに。しかも食べる時にうるさい。
個室で入院しているならいいですが、そうでないと食べる時に周りに迷惑です。ゴマ煎餅とかね、すごくにおうんですよ。だから煎餅類はダメ。
日持ちのしない果物などもだめです。
アメニティグッズはいかが?
入院していてもお風呂に入れる状態だったら、シャンプーとか石けんなどのアメニティグッズもおすすめ。
病院で備え付けのシャンプーなんて我慢できない!という女性もいると思いますが、オーガニックとか肌に優しいボディソープとか、あとハンドクリームもいいかな。
ボディケアやヘアケアが出来る製品はコスメ好きな女性には喜ばれると思います。好みがあると思うので、聞いてから買うといいですよ。
ゲームが好きな人にはソフトを
ゲーム好きなら、話題のソフトなどもおすすめ。入院中のいい暇つぶしになります。
お見舞いに行けない場合は別の方法を考える
お見舞いに行けない、だけどお見舞いの気持ちは伝えたいという時は、別の方法を考えましょう。
- メールをする
- お見舞いのカード、手紙を送る
- お見舞いの品を自宅や家族に送る
- 退院した時に「快気祝い」を送る
など、出来ることは色々あります。
入院の期間が短いなら、退院して元気になってから「快気祝い」を持って挨拶に行ってもいいですね。
メールや手紙は「忌み言葉」に気をつけて!
こちらは何の気なしに書いている言葉が、相手の気分を害してしまうことがあるので注意してくださいね。
- 続く
- たびたび
- 重なる
- また
- 繰り返す
- 長引く
- 四
- 九
- 枯れる
- 衰える
などの言葉を使わないように!
「追伸」もダメですよ。
返信不要と伝える
手紙やメールをもらったら「返信しないと」と思ってしまいますから、最後に「返信は不要です」と書いておきましょう。
相手を思いやる気持ちがどうすれば伝わるかを考えて
お見舞いは自己満足のためにするものではなく、相手が元気になることを願ってすること。
だから、相手を思いやる気持ちが何より大事です。
こちらは元気だから気がつかないこと、何気なくやってしまったり言ってしまったりすることが、相手を傷つけることもあるので、細心の注意が必要なのです。
お見舞いのマナーは大人として知らないと恥ずかしいことなので、もし行くとなったら細かいことまで再確認してから行ってくださいね。
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