独身だろうが既婚者だろうが、どんな事情で最後は「おひとりさま」として一人暮らしになるか、それは誰にもわかりません。
私は今子供が3人いますけれど、もしかしたら3人ともどこか遠くへ行ってしまうかもしれないし、夫に先立たれれば、おひとりさまになるわけです。
ですから、一人になったときのことって、誰でも考えておいた方がいい。
おひとりさまの終活はどんなことをすればいいのか、不安なく、楽しい老後を過ごすためにも、今から知っておいた方がいいと思います。
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どうする?自分が認知症や病気になったら
健康で最後まで人生を全う出来れば良いのですが、私たちがお年寄りと呼ばれる頃には、平均寿命は今より伸びているかもしれません。
そうなると心配なのが、病気になったときのこと。
骨折でもして寝たきりになったら。認知症になって自分のこともわからなくなってしまったら。
家族がいれば兆候に気づいてくれるかもしれませんが、一人だとそうもいきません。
後見人などを決めておく
認知症で何もわからなくなってしまう前に、自分に万が一のことがあった時に備えて、「任意後見契約」というものを結ぶことが出来ます。
任意後見契約とは、自分が信頼できる人に、財産の管理や入院、治療に関すること、施設への入所手続きなどを行ってもらうための契約です。
任意後見人は成人であれば誰でもなれるので、
- 信頼できる友人
- 遠い親戚
- 弁護士や司法書士などの専門家
など、この人に任せたいと思う人ならOKです。
身の回りの整理は必須!
いらないものがあれば、元気なうちに捨てておこう。
年を取るほど身の回りの整理なんて面倒になるから。
人に見られて困るものがあればなおさらですね。きちんと整理して、気持ちのよい環境の中で暮らしたいものです。
どうやって暮らしていくかも考えておく
今は健康だから大丈夫。そう思っても、いつやってくるかわからないのが病気。
だから、健康なうちに、老後に利用できるサービスにはどのようなものがあるのか、いくらくらいかかるのかを調べておくことをおすすめします。
- 訪問看護
- 訪問介護
- 食事の宅配サービス
- 老人ホーム
など、一人になった時に利用できる便利なサービスが色々あります。
特に老人ホームは重要だと思っているんですけど、ぼけたり病気になってからでは選べない。
いい老人ホームに入ろうと思ったらそれなりにお金もかかるし、キレイでお世話もしっかりしてくれるところを選びたいですよね。
だから、今元気なうちにどんなところがあるのかを調べておかないといけないんですよ。
年を取ってからじゃダメなんです。
まずは「将来的に探している」といってあちこち見に行き、目星を付けておくことです。
緊急連絡先を携帯しておこう
出先で事故にあったら、突然倒れてしまったら、誰に連絡をすればいいか。
緊急連絡先は、財布や手帳の中などに控えを入れておくといいですね。
日頃から親交のある友人、知人、近所の人などにも伝えておくといいと思います。
どうする?お金や相続のこと
それほど財産はなくっても、多少なりとも預貯金があるでしょう。持ち家がある人は不動産も持っているわけです。
それらをどうするか。
財産を管理してくれる人を決めておけばいいのですが、財産分与などについても考えておく必要があります。
遺言書を作ろう
親戚が一切いない、という場合を除いて、誰かしら血のつながった人が残されている場合は、その人に財産がいくことになりますが、そうだとしても遺言書は作っておいた方がいいでしょう。
普段付き合いのない親戚の人が、いきなり「○○さんが亡くなったので」といわれても、財産の処理など手間でしかありません。
だからこその遺言状。
誰に何をどのくらい残したいのか、ということをしっかり遺言状の形で残しておけば、無用なトラブルも防げますし、残された人の負担も少なくなります。
どうする?自分が死んだ後のこと
病気をして、亡くなるまでにある程度の時間があれば、その後のことを考える余裕もあるのですが、死はいつ訪れるかわかりません。
だから、万が一の時のことも考えておいた方がいいですね。
死後事務委任契約
任意後見契約と同じで、亡くなった後のことを託すことが出来る契約です。
信頼できる知人でもいいですし、
- 弁護士
- 司法書士
- 行政書士
などの専門家でももちろんOKです。
葬儀や埋葬、相続などについての事務手続きをお願いすることが出来ます。
お墓や葬儀は生前契約も
私はお葬式も必要ないし、お墓に入る気もないので(娘にはダイヤモンドにしてねと言ってあります)あまり気にしていないのですが、お墓などについて決めてあることがある人は、生前契約をしておくといいでしょう。
菩提寺があるならお寺の人と相談、新しく墓石を立てたいなら石材店や葬儀社などと相談。
自分が亡くなった後どうするかということについてよく相談し、生前契約を結んでおくことをおすすめします。
おひとりさまになったら積極的に人と関わろう
やっぱり大事なのは人とのつながり。親戚の有無ではないんだと思います。
親戚でも行き来がなければ意味がないですしね。
家族がいなくなって身寄りがなくても、普段から人付き合いがあればなにかと気にかけてもらえますし、孤独死するなんてことは防げると思うんです。
ですから、おひとりさまになったらそれまで以上に人と関わる。
信頼できる人が多いほど、何かあった時に安心できます。
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