神の食べ物、みかん。
包丁も使わずに皮がむけて、なおかつそのまま食べられて、栄養も豊富。
このみかんの皮を、捨てずに最後まで使い切りましょう。
- ひと手間かけて、乾燥させて使う方法
- 生のまま使う方法
2つご紹介しますので、できそうなものから是非試してみてください。
みかんの皮は漢方で使われる「陳皮」
陳皮は、漢方薬にも使われる生薬です。みかんと同じ、ミカン科のマンダリンオレンジの皮を使います。
日本では、温州みかんの皮が使われてきました。
皮を乾燥させて薬として使うのですが、しっかり乾燥させているので、オレンジ色ではなく、黒っぽい色になっています。
陳皮は、
- 咳
- 胃の不調
- 肩こり
- 消化不良
- 下痢
などに良いとされています。
冷え性や風邪をひきやすい人にも良い漢方なので、お茶にして飲んだり、お風呂に入れて使いたいものです。
みかんの皮を干してから使う方法
陳皮のようにして使うには、みかんの皮を乾燥させます。
ただ乾かすのではなく、ちょっとひと手間。
みかんの皮の内側の白い部分がありますが、ここを取ります。
手では上手に取れないと思うので、包丁で削ぎ落とすと楽ですよ。
天日なら2〜3日で乾燥します。時間がない時や天気が悪い時には室内でもいいですが、風通しの良い場所においてください。
オーブンの温度を低くして、焦げないように加熱して乾燥させるというのもありです。
カラカラに乾いたら出来上がり。
清潔な保存瓶に入れて、冷暗所で保管しましょう。
お風呂に入れる
冷え性の方にまず試して欲しいのが、お風呂に入れる方法です。
そのまま入れると後で掃除が大変なので、ネットかお茶パックに入れるといいです。
ゆず湯みたいなものですね、とても香りが良くてリラックスできますので、是非試してみてください。
お茶やお菓子の香り付けに
乾燥させたみかんの皮をミキサーなどで細かくしておくと、料理やお菓子づくりにも使えますよ。
簡単なのは、緑茶や紅茶を飲む時に、陳皮を少し加えること。
陳皮は、そのままでもお茶として飲めるので、「陳皮茶」として飲むのもおすすめ。
陳皮を湯飲みに入れて、お湯を注ぎます。
そのままでもいいのですが、ちょっと味気ないので、そこに生姜(チューブでOK)やはちみつを加えると、飲みやすくなります。
私は今回初めて知ったのですが、七味唐辛子にも陳皮が入ってるんですね。
そう言われてみれば、辛さの中にどことなく爽やかな香りがするのは、陳皮のおかげだったのかと。
肥料として使う
乾かしたみかんの皮は栄養豊富なので、肥料にもなるんです。
土に混ぜるか、植物の根元に蒔いてみてください。
ほのかなみかんの香りで、虫除け効果も期待できます。
栄養があるなら、生のまま蒔いても良いのでは?と思われるかもしれませんが、それはダメです。
生のまま蒔いたら、生ゴミと一緒。
うまく土に還らないと、匂いが出てきてしまいますので、肥料として使う時には乾燥させてからにしましょう。
みかんの皮をそのまま使う方法
乾燥させずに皮を有効利用する方法もあります。食べたり家事に使ったり、意外な使い道がありますよ。
みかんピールにして食べる
オレンジピールならぬ、みかんピールです。
オレンジの皮ほど厚くはないので、食感は少し柔らかくなりますが、作りやすいですよ。
お茶請けにもなりますので、是非作ってみてください。
ガスコンロなどの油汚れ落としに
みかんの皮にはリモネンという成分が含まれていて、これが油汚れにいいんです。
キッチン用の洗剤に「オレンジオイル配合」などと書かれていることがあると思いますが、これがリモネンの力なんですね。
みかんの皮の外側でこすると、油汚れがすっきりします。
簡単に使えるように、みかんスプレーを作っておくと便利。
<材料>
- 水:1カップ
- みかんの皮:2個分
<作り方>
- お鍋に水とみかんの皮を入れます。
- 沸騰したら15分ほどコトコト煮てください。
- 皮をこして、冷めたらスプレー容器に入れます。
コンロだけでなく、キッチン周りで油汚れとか手垢が気になるところに使ってみてください。
シンクを磨く
シンクを洗った後に、最後の仕上げにみかんの皮を使いましょう。
みかんの皮の外側で、シンクをこすってみてください。
ピカピカになります。
臭い消しに
みかんの皮の意外な活用法!それは、臭い消し。
魚を調理した後など、手を洗っても魚臭さが気になることがありませんか?
そんな時は、みかんの皮で手を揉んでみてください。臭いがすっきりします。
また、魚グリルの臭い消しにも使えます。
水を張った受け皿に、みかんの皮をちぎって入れておくと、焼いた後も臭いがつきにくいです。
皮を使う時には無農薬みかんを選んで!
みかんの皮を使う時は、無農薬のみかんかどうかを必ず確認しましょう。
特に食べる時には気をつけて。
もし無農薬ではない時には、よく洗ってから。
お湯をかけて洗い流しましょう。
みかんを鉢植えで育てるのもあり
完全無農薬の安全なみかんを手に入れたいと思ったら、自分で育てるのもあり。
みかんは鉢植えでも育てられます。
鉢植えの大きさだとそんなに収穫できないですが、自分で育てる楽しみもありますね。
ちなみに、我が家にはレモンの木がありますが、最初は鉢植えで購入したものを、玄関前の植栽に植えました。
あっという間に大きくなって、今では毎年30個以上収穫できるようになりました。