節分の時、保育園の門のところにイワシが飾ってありました。
豆まきといわし、何の関係があるのかわからなくて、豆まきの由来を調べてみました。
もし子供に「豆まきってなんでやるの?」と聞かれたら答えられるよう、参考にしてくださいね。
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豆まきの由来や意味
豆まきは無病息災を祈る行事です。
邪気を払うために豆をまきます。
豆は「魔目(まめ)」「魔滅(まめ)」にかけた言葉。
鬼の目(魔目)に向かって豆を投げることで、鬼をやっつける(魔滅)という意味があるんです。
日本ではもう1000年以上も続いている風習ですが、科学のない時代には病気など悪いことは全て鬼の仕業だと考えました。
ですから、新しい年を迎える前に鬼を退治して、無事に良い年を迎えようという願いが込められた行事だったのです。
中国と日本のコラボ
最初から「豆をまく」というという形だったわけではありません。
中国から「追儺(ついな)の儀式」(鬼やらいとも)という邪気を払う儀式が行われており、それが奈良時代に日本に伝わります。
そして、日本の宮中行事であった豆うちの行事が合わさってできたのが豆まきだと考えられています。
今のように「鬼は外」といって豆をまくようになったのは江戸時代だとされています。
年の数だけ豆を食べる理由
豆は年の数だけ食べることになっていますよね。
小さいときは、大人はたくさんお豆を食べられていいなあと思ったものです。
これは、数え年の分だけ食べると健康でいられる、という昔ながらの言い伝えがそのまま現代まで引き継がれているものです。
数え年だと1つ得した感じがしますね。
豆をまくのは年男
豆をまくのは、基本的にその年の年男とされています。
地方によっては厄年の人がまく場合もあります。
豆は必ず炒ったものを使う
豆まきをする時は必ず炒った豆を使います。
スーパーで豆まき用に売っている豆も「炒り豆」ですよね。
これは、生の豆だと芽が出てしまうから。縁起が悪いとされています。
また、炒るという言葉は「射る」にも通じるので、鬼を倒すという意味もあるんですね。
そもそも豆は五穀の一つで、お米の次に神聖なものとされてきました。
穀霊が宿ると考えられているので、その豆を鬼に向かって投げることで邪気を払ってくれるんですね。
他にもある、節分の儀式
豆をまく以外にも、節分の儀式がありますね。
イワシは何?
柊の枝にイワシの頭を刺して玄関に飾る風習もありますね。
これは、柊の棘が鬼の目を刺し、イワシのにおい(悪臭)が鬼を追い払うと考えられているからです。
恵方巻きも節分の儀式
恵方(縁起のいい方角)を向いて、太巻きを食べる関西の風習。
最近では全国区の風習になってきましたね。
恵方は毎年変わります。
恵方を向いて、無言で太巻きを丸かじりすると1年間健康でいられるということですよ。
恵方巻き以外の節分の日の料理はこちらも参考にしてください。
節分の由来は?
豆まきの日は正確に言うと「節分(せつぶん)」。
これは、「季節を分ける」という意味がある言葉です。
日本には四季がありますが、暦の上ではそれぞれ、
- 立春(りっしゅん)
- 立夏(りっか)
- 立秋(りっしゅう)
- 立冬(りっとう)
の4つの季節の始まりがあります。
このうち立春は冬至と春分の間に当たり、春が始まる日。毎年だいたい2月4日頃になります。
立春は冬と春が別れる節目の日であり、旧暦では1年の始まりだとされていたので、4つの節目の中でも最も重要視されている日なのです。
ですから、その前日の節分は特に大事な行事で、今では節分といえば春の節分のみをさすようになりました。
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