豆まきという言葉を検索すると、「由来」「やり方」などとともに、「渡辺」という言葉が出てきます。
豆まき、渡辺?何かと思ったら、「渡辺さんは豆まきをしなくていい」という話のようです。
何故渡辺さんは豆まきをしなくていいのか、ということについて調べてみました。
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鬼が恐れる渡辺さんは豆まきをしなくてもいいという話
その昔、源頼光という人がいて(源満仲の嫡子)、その人の元に「頼光四天王」と呼ばれる強い部下たちがいました。
その一人が、渡辺綱(わたなべつな)という人で、とても強い人だったんですね。
で、その渡辺綱さんが京都の一条戻橋で鬼の腕を切り落とした、という話から、渡辺さんは鬼も恐れる強い人なので、豆をまく必要はない、ということになったようですね。
ちなみにこの時に使った刀が「髭切」という、私が大好きな刀なんですけれど、こちらは今でも現存している刀です。北野天満宮に行くと会うことができます。
罪人を試し切りしたところ、ひげまで一緒に切ったということからついた名前なのですが、鬼を切ったことから別名「鬼切丸」とも呼ばれます。
実は、坂田さんも豆まき不要?
渡辺綱の他にも強い人がいたんですよ。渡辺さんは頼光四天王ですから、他に3人強い人がいます。
- 坂田金時
- 碓井貞光
- 卜部季武
- 渡辺綱
この4人を合わせて頼光四天王といいます。
坂田金時さんは、子供の頃から強かったので、金太郎の物語のモデルとなった人です。
頼光と四天王一行は、当時京都の大江山というところで悪さをしていた酒呑童子を倒したことでよく知られています。
酒呑童子も鬼として描かれることが多いので、本来は渡辺さんだけでなく、坂田さん、碓井さん、卜部さんも鬼が恐れて豆まきの必要はないということになりそうですが、そうではないのが面白いですね。
ただ、坂田金時は金太郎として有名なので、坂田さんも豆まき不要とする説があるようです。
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