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花びら餅とは?可愛らしい名前の由来やゴボウを挟む理由

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お正月の楽しみ、花びら餅。

数年前まで知らなくて、会社の後輩が「お正月は花びら餅が楽しみです〜」といっているのを聞いて、そんなものがあるんだなと知ったのです。

和菓子が好きなのに、知らなかった。まあ、お正月のお菓子なので、普段はあまり見かけることがないからでしょう。

美味しいし、見た目も可愛らしい花びら餅。その由来などをまとめました。

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花びら餅とは?

花びら餅をご存じない方のために、まずは花びら餅とはどういうモノかを説明します。

円形の薄く伸ばしたお餅(または求肥)に紅の菱餅をのせて、味噌あんと甘く煮たゴボウを挟んで半円形にしたものです。

紅の丸餅をのせるものもあるようです。

半分に切って食べると、白い餅の中にほんのり紅色の餅がのぞきます。(半分に切ったところの写真を撮り忘れました。)

花びら餅の由来

何故このお餅を花びら餅というようになったのか、そしてお正月のお菓子になったのか。

元々は、皇室のお正月行事でおせちやおそなえ、配り物として使われていた「菱葩(ひしはなびら)」という餅が由来だといわれています。

菱葩は紅い小豆の知るで染めた菱形の餅と白い円形の餅で作られたものなのですが、さらに歴史を遡ると「歯固めの儀式」に行き着くのだとか。

その昔、猪の肉や塩漬けした鮎、大根などの硬い食べ物を食べるのは、歯を固める=長寿を願うという意味を込めた正月行事だったのです。

その歯固めが儀式化する過程で、この儀式を簡略化するため菱葩が生まれたとされています。

管理人
管理人
そして江戸時代に入り、今のような味噌とゴボウを挟む形になったようです。

餅と味噌という組み合わせから、「宮中雑煮」「包み雑煮」という別名もあるようですね。

ただこの頃はまだ限られた人しか口にできない食べ物であり、年賀の挨拶にきた公家に贈られるなど、皇室や宮中に参内できるような人しか食べられなかったんですね。

明治時代に入ると裏千家の初釜のお菓子として、11代玄々斎(げんげんさい)が菱葩を使うことが許されました。

このお菓子が今の花びら餅となり、全国に「お正月のお菓子」として広まっていったのです。 

菱葩には甘味がついていませんでしたが、花びら餅に挟むあんには甘味があり、餅にも甘味がついています。

※諸説あります。

なんでゴボウが入っているの?

お餅にゴボウって、あんまり思いつかない組み合わせだと思うのですが、これは押鮎を模したものなんです。

押鮎とは、歯固めの儀式で使っていた塩漬けにした鮎のことです。

ゴボウは「土の中にしっかり根を張る」ことから、家の基礎がしっかりしているとか、長寿を願う意味で使われる野菜ですから、そのような意味を込めてゴボウが使われるようになったんです。

新年の願いを込めて

私は味噌あんが大好きなんです。

柏餅も必ず味噌あんを食べますしね。

花びら餅は上品な甘さで、優しいお味。

柔らかいお餅と少し歯ごたえのあるゴボウの組み合わせがとても美味しいです。

古くから伝わる宮中のお正月行事から生まれたお菓子だと思うと、ちょっと雅な気分にもなれますしね。

お正月ならではのお菓子ですから、普段は和菓子屋さんで目にすることもありません。

せっかくですからお正月のお菓子として、美味しいお茶と一緒に花びら餅を楽しんでみませんか。

できれば、1年中売って欲しい・・・

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