グルテンフリーという言葉を聞いたことがありますか?
小麦を食べないことで健康になるという話なのですが、別にアレルギーがあるわけでもないのに、小麦を避ける必要があるのでしょうか?
小麦には体にとってどんな害があるのか、グルテンフリーにするとどのような効果があるのか、グルテンフリーの基礎知識について説明しましょう。
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グルテンとはそもそも何?
グルテンとは、小麦に含まれいてるタンパク質のことです。これは小麦だけではなくて、大麦やライ麦など、他の麦類にも含まれているのですが、小麦が特に多いんですね。
で、グルテンはどんな作用を及ぼすタンパク質なのかというと、
- パンのモチモチ感
- パイのさくさく感
- 麺類のコシ
などの元になっているんです。
美味しいものには必須だと思われますが、そのグルテンを摂らないようにする=小麦を食べない、というのがグルテンフリーの生活なんです。
グルテンフリーの効果
グルテンを摂らないことどのような効果があるのか、具体的にみていきましょう。
1.ダイエット効果
女性にとってはこれが一番嬉しいかもしれません。
グルテンは食べ過ぎの原因になるってご存知でしたか?グルテンには食欲増進作用があって、食べるほどに食欲が増してしまうのです。
グルテンを摂らないことで食欲を抑えることが出来るようになって、適度な食事量でやめることが出来るようになります。
また、血糖値を急激に上げないということも、太りにくい体質作りにつながります。
小麦粉など白く精製した食べ物は、GI値が高く、血糖値を上げやすい食べ物として知られています。
血液中に糖が入ると、インスリンにより、血糖は多くの組織に取り込まれます。多くの糖を摂取した場合、インスリンが通常より多く分泌されます。インスリンは脂肪合成を高め、脂肪分解を抑制する作用を持っています。したがって、組織で脂肪が蓄積されやすくなります。
2.冷え予防
小麦は薬膳の考え方では身体を冷やす食材です。
実際、小麦を食べないことで冷え性が改善された、という女性も多いんですよ。
グルテンフリーにすることで身体を冷やさなくなるため、冷え性も改善できるかもしれません。
3.肌荒れを予防して美肌を作る
グルテンは腸内環境を悪化させてしまうため、便秘などの症状を引き起こし、それが肌荒れにつながっている可能性があります。
グルテンフリーにすることで腸の動きが活発になって、肌をキレイにする効果が期待できます。
腸内環境が悪いと、腸の中で発生した有害物質が腸壁から取り込まれて血管に入ります。それが巡り巡って肌から排出されるために、吹き出物や肌荒れが起こるのです。
腸をキレイにするということは肌をキレイにすること。グルテンフリーにすることで、身体の中からキレイになれます。
4.中性脂肪を減らす
パンやパスタ、うどんなどの小麦製品をたくさん食べると中性脂肪が増えてしまうんですね。
この場合、グルテンを減らすというよりは、グルテンを含んだものを食べないことで、結果として中性脂肪を減らすことにつながる、ということなのですが、中性脂肪を減らせれば、当然ダイエット効果にもつながりますから、太ると分かっている小麦製品をあえて摂る必要はないですよね。
グルテンの何が悪いの?
そもそもグルテンの何がそんなに身体に悪いのか。それは、グルテンは主に腸内環境を悪化させるといわれているからです。
女性は便秘で悩んでいる人が多いと思いますが、便秘は苦しいだけでなく、肌荒れなど美容の面でも嬉しくない作用を及ぼしますよね。
また、腸内環境が良くないと、カンジダ菌などの悪玉菌が増殖したり、下痢や免疫力の低下など、健康面でも問題が起きてくるのです。
食べてすぐに肌が痒くなるなど、普通の食物アレルギーとは症状の出方が違うために、自分がグルテンアレルギーだということに気づいていない人も多いんですね。
小麦のせいで体調が悪くなっていることに気づいていないので、病院に行っても薬を飲んでもなかなか具合が良くならずに困っている人も。
グルテンには中毒性もある
困ったことに、グルテンには中毒症状があるために、ケーキや焼き菓子など小麦を使ったお菓子をやめられなくて困っている女性も多いでしょう。
甘いものはダイエットの敵ですが、砂糖にも中毒性がありますから、砂糖と小麦を使った食べ物を食べ続けていると、それを断ち切るのはなかなか難しくなりますね。
ただし、グルテンフリーが適さない人も
こんなに悪いことばかりなら小麦粉製品は食べられない!と思ってしまうかもしれません。
ただ、小麦粉製品で体調に影響が出るのは、グルテン不耐症やグルテン過敏症の人だけで、健康な人がやみくもにグルテンを摂らないのはかえって良くない、とする研究結果もあります。
アメリカの研究チームによると、健康な人がグルテンフリーの生活をすることで、心臓病のリスクが高まる、と警鐘を鳴らしているんです。
流行っているから、痩せるから、といった理由だけでグルテンフリーにするのはちょっと待った方がいいかもしれませんね。
2〜3週間グルテンフリーに挑戦してみて、明らかに体調が良くなるならグルテンが身体に合っていなかった、ということが分かるかもしれないですが、そうでないならグルテンを避ける必要はないかも知れません。
グルテンを避ける必要のない人がグルテンフリーにしても、特に効果はありません。
もしかしたらグルテンが悪くて太っているのではなく、パンに付けるジャム、サラダにかけるドレッシング、焼き菓子に入っている砂糖が原因で太っているのかも。
自分が太っている原因がグルテンなのか食生活なのか、しっかり見極める必要があるでしょう。
こんなものにもグルテンが!
でも私は和食中心の生活だし、洋菓子はあまり食べないから平気、と思った人もいるかもしれません。
しかし、グルテンはパンやパスタ、ケーキだけに含まれているわけではないのです。
例えば、
- カレーやシチューのルウのとろみづけ
- 市販のハンバーグのつなぎ
- スーパーのサイコロステーキの成型用
- ドレッシングのとろみ
- 安い醤油や味噌
などにも使われています。
もしかしたらそれらのグルテンによって、気づかぬうちにグルテンアレルギーになっている可能性もありますよ。
グルテンフリーを始めてみる?
グルテンフリーの生活をするということは、腸内環境を整えるとともに、ダイエットにもつながります。
お腹の中もキレイになれば肌もキレイになりますし、いいことづくめかもしれないですね。
パンやパスタが大好きな人にとっては、いきなりすべてを立つのは難しいと思います。
それはかえってストレスになってしまいますから、例えば好きなものは週末だけのお楽しみにして、平日は小麦が入っていると分かっているものは避けてみるなど、段階的に減らしてみてはいかがでしょうか。
グルテンフリーを実践した人の声を聞くと、皆さん一様に「身体が軽くなった」といいます。単なるダイエット以上の効果を得ていると思われます。
和食中心の生活を心がけていけば、今よりも自然とグルテンは減らしていけるはずなので、ダイエットや美容のためにも、グルテンフリーにチャレンジしてみませんか。
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