忙しい毎日に心がざわついて落ち着かないあなたへ、おすすめのリラックス方法があります。それが、1/fゆらぎを暮らしに取り入れること。
「ロウソクの炎を見ているとなぜか落ち着くのよね」というのは、理屈ではなく、本能的に1/fの心地よさを感じ取っている証拠です。
なぜ心地よく感じるのか?それは、私たちの生体リズムとも関係があるのです。
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1/fゆらぎとは?
1/f(エフぶんのいち)ゆらぎとは、揺らめく炎、小川のせせらぎ、サラサラと木々がそよぐ音など、自然界にある「心地よいゆらぎ」のこと。
「f」とは、「frequency」のことで、「周波数」を意味します。周波数は0以上の数字で、このf値に対してパワー(スペクトル密度)が反比例するのが1/fゆらぎと定義されているのですが、なんのこっちゃ、よくわかりません。定義は難しすぎます。
1/fゆらぎは自然の中にある
ごく簡単に言いますと、一定に見えて、実は一定ではない部分が含まれており、それが絶妙なバランスで調和しているために、私たちにとっては非常に心地よく感じられる、それが1/fゆらぎです。
波の音も、ザザー、ザザーっと、同じ間隔で押し寄せているようですが、ずっと一定ではないですよね。
波の動きは、それぞれ違い、連続しながらも不規則な波が重なっているのがさざなみです。
規則的なものの中に不規則なものが含まれているもの、予測できそうでできないそのゆらぎ、その調和の具合が私たちに「快」の感情をもたらすのです。
え、心臓ってちゃんと規則的に波打ってるんじゃないんだ、と驚きましたが、人間の神経細胞が発する生体信号も1/fゆらぎだそうで、人間そのものが1/fのゆらぎでできているといっても良さそうです。
つまり、私たちの体がそもそも持っているリズムと共鳴するものを、心地よく感じるのでしょうね。
「International Conference on Noise and Fluctuations(ICNF)」という国際会議まで開催されていて、2年ごとに各国持ち回りで開催されているのだそうです。研究者が集まって、ゆらぎの現象について発表しあっているのだとか。
1/fゆらぎは動くものだけじゃない
波の音や焚き火など、動くものだけにあるのではなく、動かないものの中にもあるのです。
代表的なものが、木目。そう、木の模様です。
木って、どことなく温かみを感じ、心安らぐ素材だと思うのですが、それはこの木目に理由があったんですね。
木目って、規則的に見えて、規則的じゃないですよね。これが1/fゆらぎ。
そして、クラシック音楽などにも1/fゆらぎがあります。ヒーリングミュージックなどもそうですし、有名なところですと、モーツァルト。
1/fゆらぎを暮らしの中に取り入れる
1/fゆらぎには、時間を忘れさえてくれる不思議な力があります。
疲れたら、1/fゆらぎが家の中にあると、心安らぐ時間を過ごせそうです。
寝る前に、たまにはスマホから離れて、クラシック音楽に身を委ねてみるとか。すごくよく眠れそうです。
電気を消して、キャンドルの灯りを楽しむのもいいですね。しかし、火をつけたまま寝てしまうと怖いので、フェイクのキャンドルはいかがでしょうか。
ついでに、ヒーリングミュージックでも流しながら、ハーブティーでも飲んで、リラックスしてください。
疲れたら1/fゆらぎで自分を癒す
こんな忙しない世の中ですもの、心が疲れてしまうことは誰でもあります。
そんなときに、自分を癒してあげられるものをどのくらい持っているかが大事だと思います。
1/fゆらぎは簡単に暮らしの中に取り入れられます。小川のせせらぎや木々のざわめきを収録したCDもあるし、最近はYouTubeでも動画が見つかります。
LEDのキャンドルの揺らぎを眺めながら、ぼーっとするのも良い。たまにはスマホを脇に置いて、ゆったり過ごす時間も大切です。
疲れたなと思ったら1/fゆらぎをぜひ暮らしの中に取り入れてみてください。きっと穏やかな心を取り戻せます。