笑うことで免疫力がアップするということがよくいわれますが、泣くことでもメンタル面に良い影響がある、ということをご存知でしょうか。
実は、泣くことはストレスを解消するのに良いとされているんですよ。
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泣くこととストレスの関係とは
なぜ泣くとストレス解消になるのか、それは私たちの感情と関係があります。
自律神経のスイッチを切り替える
嬉しいとか悲しいとか、大きく感情が動いた時に涙が出ますよね。この涙は、目にゴミが入った時の涙とは違います。
私たちの感情はどこで作られるか、それは脳の奥深く、大脳辺縁系というところです。ここは、理屈ではなく本能的に感じる「快・不快」といった感情が生まれるところ。
また、自律神経やホルモンのバランスを司る視床下部や下垂体という部位があります。
涙腺は自律神経の交感神経と深い関わりがあり、感情が動いて交感神経が活発になると涙腺が刺激されるために涙が出てくるのです。
そして涙が出ると、今度は副交感神経が優位になります。そうすることで心身ともにリラックスの状態に切り替わり、気持ちがスッキリするのです。
抑圧されていた感情を解き放つ
感情と深い関係がある涙ですが、私たちは日頃から感情を抑えて生きていることが多いですよね。
言いたいこともいえず、嬉しいとか悲しいという感情すら表に出せないこともあると思います。
子どものうちは素直に出来ていたことが、いつしか出来なくなってしまった。前に泣いたのはいつだろう?
感情を押し殺して生きていると、段々涙も出なくなってしまうのです。
ということは逆に、涙を出せば抑えていた感情を解き放つことができる、ということなんですね。
辛い思いをしてきた人ほど泣いた時のストレス解消効果は高いと言われます。
セロトニン、エンドルフィンの分泌量が増える
幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンですが、これは泣くことで多く分泌されるようになることが分かっています。
また、エンドルフィンという物質も増えるのですが、エンドルフィンは脳内麻薬とも呼ばれ、これが増えると幸福感を感じるといわれています。
泣くことでこの2つの物質が増えるため、ストレスが減り、気持ちが安定するのです。
泣けない時は要注意
例えばうつ病になって自分の感情を失ってしまうと、涙も流れなくなります。もし泣きたいと思うのに泣けない時は、精神的にかなり疲弊している証拠です。
早めに心療内科やカウンセラーなど専門家に相談した方がいいでしょう。
思い切り泣いてスッキリストレスを解消する方法
そうはいっても、いきなり涙なんて出て来ないよ、という人も多いでしょう。そんな時は泣くきっかけがあればいいんですよね。
自然に泣くためにはどうすればいいか、思い切り泣いてストレスを解消するコツを知っておくといいですね。
映画を見る、本を読む
一人で思い切り泣くなら、家で感動する映画を見るとか、泣ける本を読むというのがおすすめです。週末の休みにゆっくりなく時間を作ってみてはいかがでしょうか。
その時には、途中で泣いているのを邪魔されないように、携帯やスマホはいったん電源を切っておきましょう。
人と一緒でも泣ける人は映画館に足を運んでもいいですね。
音楽を聴く
音楽を聴いても涙が出てくることがあります。私は先日、大好きなアーティストのライブに行って、歌唱力の素晴らしさに思わず涙が出てきました。
「泣ける音楽」として売られているCDなどもありますので、夜のリラックスタイムに音楽をかけてゆっくり過ごしながら静かに涙を流す、というのもいいでしょう。
次の日に目を腫らさないために
でも、泣くと次の日目が大変な琴似になるのよね、という心配もありますよね。
まず、泣いている時には目をこすらないでください。涙は流れるままにして、もし気になるならティッシュやハンカチで押さえる程度にして、決してこすらないことです。
また、泣いた後は冷たいタオルなどで目を冷やしておきます。そうすれば、翌日目が腫れて会社に行けない!なんてことはなくなります。
辛いとき、悲しい時は思い切り泣く!
本当は、日頃から自分の感情を抑えてはいけないのです。辛いことや悲しいことがあった時に、無理にポジティブ思考になる必要なんてない。
辛いことは辛いのだと、その感情をしっかり受け止めておかないと、いつの間にかそれを自分の中に押し込めて、気づかぬうちにそれがストレスとなってたまっていくのです。
だから、感情を押し殺さないで!
傷ついた自分をしっかりいたわってあげてください。「私は今とても悲しいんだな」とか「こんなに頑張ったのにとても残念だ」と、マイナスの感情もしっかり味わっておきます。
誰でもいい時と悪い時があるもの。すべてをプラスに変える必要はありません。
無理に感情を押さえ込まずに、泣きたい時は泣く。そうすることでストレスもたまりにくくなりますよ。
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