生まれ持った気質は変えられません。
性格は、生まれてから育っていく環境の中で作られていく部分があるので、いかようにも変えられるのですが、気質というのは生まれつきのものなので、変えることは出来ないのです。
それを変えようとするから生きづらくなる。
楽に、自分なりに楽しく生きていこうと思ったら、この気質を変えないような、気質に沿った生き方をした方が幸せになれます。
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明るくて元気な子はいい子という幻想
「友達100人できるかな♪」って、あの歌がよくないなと思ったりする。友達はたくさん必要ない。
いや、たくさんいた方が楽しめる人、誰とでもすぐに友達になれる人はそれでもいい。でも、私は出来ない。
この、すぐに誰とでも友達に慣れないということが、昔は「いけないこと」だと思っていました。自分に何か欠陥があるから何じゃないかとも思いました。
でも、いい歳になってようやく気がついた。友達の数が少ないことは別に悪いことでもないし、誰とでもすぐに打ち解けられなくても、それも悪いことじゃない。
そう思ったら気が楽になりました。
どうして今までそれがわからなかったのか、それは小さい頃から「明るくて、元気で、友達がたくさんいる子がいい子」というイメージを植え付けられて来たからじゃないかなと思います。
そんなのは幻想で、個性を全く無視してますけど、でも学校ってそういうところでしょ。親もそれを期待しますよね。
もし友達が少なかったら、うちの子は嫌われているんじゃないか、いじめられているんじゃないかってすぐに心配するでしょう。
でもね、友達とわいわいやるのが好きな子と、一人で静かに本を読むのが好きな子がいるんです。
どちらもいいとか悪いじゃない、元々の性質です。
それなのに、外で元気に遊びなさい、友達をたくさん作りなさいって強制するから生きるのがつまらなくなる。
自分の気質は変えなくていい
私は意外に神経質で、ストレスを感じやすいタイプなんだということを、40代になってからようやく自分でわかるようになりました。
それまでは、ストレスに強いんだと思ってた、なぜか。
それがかっこいいと思ってたのかもしれない。ストレスを受けやすい自分なんて、かっこわるいと思ってたのかも。
だけど、ストレスをすごく受けやすいんだ、と思ったらちょっとしたことでイライラするのも仕方ないと思えるようになった。
大事なのは、ストレスを感じやすい気質をどうにかしようとするんじゃなくて、ストレスを感じたらどうにかして解消する方法をたくさん知っておけばいいことなんだよね。
ここで無理に「ストレスに強くなきゃいけない」と自分を変えようとしてしまうと辛くなるので、違う方向で自分を強くしていけばいいのです。
だから、生まれ持った気質は受け入れましょう。それが自分なんだから。
それを変えようとするんじゃなくて、その気質にあった生き方をしていけばいいんです。それを認めようとしない人とはつき合わなくてもいい。あなたを変えようとする人とつき合っても仲良くは出来ないし、楽しくないですから。
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