私は母親が苦手でその感情は大人になるほど強くなっていったかもしれない。
母親が苦手なことに罪悪感を感じている人へ、それは必要ないですよというお話をしたいと思います。
母が苦手な私には、子どもが生まれた時に実家に帰るという選択肢は考えられなかった。
とはいえ慣れない育児。最初は手伝ってもらうしかないかと思い、正直に手伝って欲しいと話をして来てもらった。
しかし、やっぱり気詰まりで、一緒にいても時間を持て余してしまう。話すことがないのだ。
二人目の時もそうだった。二人目の時は、上の子の保育園のお迎えをお願いしたのだけど、なんだかんだいってうちに泊まっていったりすることもあった。遅くに家に帰すのもなんだから泊まっていくこと自体はいいのだけど、とにかく居心地が悪かった。自分の家なのに。
三人目はさすがに夫が育児休暇をとってくれて二人でなんとかした。
こんなに実家の親を頼れないのは私くらいかしら、なんて思っていたらそうでもないらしい。
母娘関係改善カウンセラーの筆者のもとにも、妊娠中の方が相談に来られることがあります。また、出産後まもない方の場合は、自宅での出張カウンセリングを依頼されるケースもあります。どちらのケースも、相談内容は実母との関係についてが多いのです。
なんと、私だけではなかったのだ。ちょっと安心。
だけど、周りを頼れず困っているままたちがこんなに多いとは。
また最近、東京都が実施した調査では、うつ病などが原因で自殺した妊婦は10年間で63人にのぼります。
私の場合、この感情をどう乗り切ったかというと、やはりカウンセリングなのだ。
時間がなかったので対面ではなくメールカウンセリングだったけれども、ずいぶん時が楽になったものだ。「母親が好きではないこと」に罪悪感を感じている人も多いだろうけれど、それの何がいけないのか?
血がつながっていてもそれぞれ独立した人間。わかり合えないこともある。合わないこともある。
親子だから仲良く出来て当たり前という先入観が私たちを苦しめているだけなのではないか。
私もそうだったが、親を好きになれないと、育ててもらった親に対して何やら親不孝をしているような感覚を持ってしまい、そんな私はダメな人間だと思いがちだ。どこか性格が歪んでいるのか、人間的になっていないのか。
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いや、そうではない。けっしてそうではない。
母親でも父親でも、嫌いなら嫌いでいい。それでいい。
嫌いなりに、どうつきあっていくのか、それを考えればいい。
特に妊婦さんや産後のママは、自分を苦しめてまで嫌いな親といる必要はない。
第一に考えなくちゃいけないのは、ママの身体と新しい家族のこと。
自分が母親になったことに慣れてから、改めて親子関係を考え直せばいい。
もしかしたら、親になったことで何かが変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。
でも、実の親と仲が悪いこと、親を好きになれないことと自分の価値は関係なことだと切り離して考えることが大切だと思う。
誰かに話を聴いてもらうと、意外とすっきりすることもある。何のしがらみもないカウンセラーに話を聴いてもらうっていうのは、悩みの解決法としておすすめですよ。
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